五十肩で整骨院をお探しの方へ

文責:院長 柔道整復師 花田 能文

最終更新日:2022年12月08日

肩関節の特徴は何ですか?

 肩関節の周囲を取り囲む軟部組織には、関節包・靱帯・腱板・筋肉などがあります。

 五十肩というのは、これらの軟部組織に炎症が起きて、肩を動かすのがつらくなったり、可動域が悪くなったりする疾患です。

 肩関節は肩甲上腕関節といい、肩甲骨の関節窩と、上腕骨の上腕骨頭で構成されます。

 肩甲骨の関節窩に対し、上腕骨の骨頭が大きいために、可動域が広い反面、関節の結合が緩く脱臼しやすいという特徴があります。

 そこで、関節包や靱帯、筋肉、腱などが関節を取り囲み、肩関節に安定性を与えています。

 それから骨と筋肉の間に滑液包というのがあるのですが、これは潤滑油の役目をし、肩関節の滑らかな動きを実現しています。

 滑液包があることにより、摩擦によって筋肉が損傷しにくくなっています。

五十肩の原因とは何ですか?

 肩関節は、可動性が重視されていて不安定なので、それを補うために関節包・靱帯・回旋腱板などの構造があります。

 しかし何十年もスポーツや肉体労働などにより肩を酷使したり、不良姿勢によって肩のアライメントが崩れた状態で歪んでいると、肩に負担がかかり続けます。

 すると関節包・靱帯・回旋腱板・滑液包などに炎症が起きやすくなります。

 次第に腕を前や外に上げたり、帯を締めるような動作が、痛みのせいでやりづらくなってきます。

 自発痛が生じたり、夜間痛で何度も夜起きてしまう場合もあります。

 このような時期を急性期といいます。

 そんな症状が2~3週間くらい続くと、次第に自発痛や夜間痛などは収まっていきます。

 しかし多くの方が、運動痛や可動域制限といった症状を訴え続けます。

 そこからは個人差があって、症状がある程度収まるのに、3か月くらいから2年くらいと幅があります。

 個人差がある理由としては、肩関節の拘縮の度合いがあげられます。

 拘縮がいつでき始めるかというと、急性期の2~3週間が過ぎたころといわれています。

 そのころまでに、痛いからといって肩を全く動かさないでいると、酸素が供給されにくくなります。

 すると酸欠で脂肪細胞が委縮し、その隙間を埋めるようにコラーゲン線維が増生するといわれます。

 筋膜などがコラーゲン線維によって、肥厚・線維化すると、周囲の組織に癒着してしまいます。

 関節包まで癒着を起こすと、強い関節可動域制限をおこすようになります。

 そうなると症状が治るのにかなりの年月がかかります。

 ですから、勝負は急性期の3週間から1か月までです。

五十肩の効果的な治療法とは何ですか?

 五十肩と診断されたら、次の方法を早めに行うのがおススメです。

<病院でしかできない治療>

*ステロイド注射は炎症作用や鎮痛作用が強いので、日常生活レベルで肩を動かしやすくします。

 肩を動かすことにより、血流が良くなり酸素が供給されるので、コラーゲン線維が増生するのを防ぐことができます。

<当院でできる治療>

*干渉型低周波などの電気を肩関節周囲に流すことにより、筋肉を動かし酸欠を予防します。

*マイクロ治療などの温熱療法で、関節を深部まで温め、血流を良くし、酸欠を予防します。

*筋膜滑走整体という当院独自の手技療法で、筋膜の癒着や関節包の癒着をリリースします。

*カイロプラクティックによる矯正で身体の歪みを整え、関節に負担がかかりにくいようにします。

<自宅でできるリハビリ>

*入浴

*アイロン体操

*棒体操など

五十肩とメンタルは関係がありますか?

 五十肩で悩んでいる方のうち、うつ病を発症している割合は比較的高いというデータを見たことがあります。

 五十肩だからメンタルがやられるのか、メンタルがやられているから五十肩が治りにくいのか、どちらかははっきりしませんが、ある程度関係がありそうです。

 メンタルがネガティブで、「痛いから動かさないほうがいいのではないか」「病院の薬を2週間飲んでも治らないから、ハリに行こう」など不安になり、急性期にしっかり治療やリハビリをしなかったから凍結肩になった可能性もありますし、逆に五十肩のつらい症状で夜眠れなかったり、家事がしづらかったりして、徐々にメンタルがやられてくる可能性もあります。

 五十肩が発症したら放っておかず、なるべく早く整形外科へ行き鑑別診断を受け、もしそうならしっかりと関節包の炎症を緩和させる治療を受けた方がいいと思います。

 そのうえで整骨院で筋膜の癒着をほぐす手技療法や、温熱で血行を改善させるマイクロ治療や、電気で筋肉を動かす干渉波治療などを組み合わせ、約1か月の急性期が過ぎた後、凍結肩にならないように施術していくのが理想的だと考えます。

 まず大事なのはすぐ整形外科へ行くことです。

 当院では、五十肩に対する施術だけでなく、原因・治療法・体操などに関して詳しくご説明させていただきます。

 会話の中でメンタルがリラックスしていけば施術には非常にプラスになるので、何でもご相談ください。 

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